☆第一回・風の丘作詞コンクール☆

大変遅くなりましたが、ついにいよいよ、発表します。

まず、謎の音楽家Meatian(ミーシャン)さんによる、
<音楽的な面からみた場合の、評価すべき作品の発表>です。

(以下、Meatianさんによる選評の文章です)。
introduction
既存の曲の替え歌を作るならともかく知らない曲に詩をつけるというのは、
わりと難しい作業です。
コンクール開始当初はなかなか作品が集まらなくて
「こんな企画やってよかったんか?」と心配にもなりましたが、
徐々におもしろい作品が集まってきて
今度は選考に苦心するほどでした。
どの詩も作曲した私の想像を超えるすばらしさがあって、
作曲者冥利に尽きるという感じです。


checkpoint
詞の選考をする上で私が重視したのは
「曲のリズムにどれだけ合っているか」です。
実は「作詞コンクール用」に作った曲だけあって、
あの曲には「選考するためのポイント」というものをいくつか用意していました。
「11〜12小節目」と「19,28小節目」をどう料理するか、です。
この 音の並びをどのように解釈するかを見るテストだったといっても
過言でないくらい重要なポイントです。

具体的に見ていきましょう。




「11〜12小節目」と書きましたが、11小節目の最初の音は
その前の「ラーラソファフ ァソラ」からつながっている音です。
つまり、作詞する上では「ラーラソファ|ラー ラソファファソラシ|ソッソ|
ソソッソ|ソソッソ|ソソソッ」というような切れ方をする言葉を当てはめてくれることを
期待していました。私は以前、「メロディを変えても構わない」といいましたが、
それはこの部分にこのような切れ方をする詩を当てはめられないのなら
リズムに振り回される必要はない、という意味でした。
言葉の持つリズムとメロディの持つリズムがピッタリハマっていること、が
私の採点基準でした。

「19,28小節目」は、2拍目に休符が入っているところがポイントです。
それまでのメ ロディの流れを断ち切っているのです。
3拍目の音にそれまでのメロディとは違う詩をつけていること、
それでなければ2拍目にも音を付け足していること、が私が正解と認める基準です。

というわけで、詩が描いている
世界とか美しさといったことに観点をおいた選考はchaykaさんにお任せして
私はこれらのポイントをどれだけ満たしているか「だけ」をみて選考しました。

一カ所二カ所がきれいにハマっている詩は多くありましたが、
三カ所とも……という作品は、意外に少なかったようです。




4・猫ご飯(すず猫さん)
13・ねこ祭り(遠野かなたさん)
25・カエルのうた (水辺の詩人さん)
26・さんぽみち (路傍の詩人たちさん)






Meatianさん、ありがとうございました。
メルヘンでファンタジーなかわいい詩が多く残って、とても
楽しい結果になったと思います。


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